第27回・山師達人選手権大会が開催されました

1020日(日)

馬路村魚梁瀬地区において、第27回山師達人選手権大会が開催され、
村内外から男性31チーム、女性4チーム、合計35チームが出場しました。

 

前日までの雨が心配されましたが、当日は快晴!!
テレビ局の取材も入り、優勝を目指して熱い(苦しい?)戦いが始まりました。

 

第1種目は「木挽競争」
男性は直径30cm、女性は直径20cmのスギの丸太を切り落とすスピードを競います。
3分台で切り落とせば【達人】
2分台で切り落とせば【超人】
1分台で切り落とせるのは【キチガイ】
丸太の節によって違いはありますが、ノコギリを巧みに使いこなし、挽き続ける体力が勝負を左右します。

 

30秒を超えたあたりから選手は苦悶の表情を浮かべ、
最後は「祈り切り」と呼ばれるように、頭を垂れて必死にノコギリを動かします。

 

 

第2種目は「輓馬競争」
男性は重さ100㎏、女性は重さ70㎏の丸太を引っ張るスピードを競います。
同じ重さになるよう計測していますが、重心や元口の大きさで引っ張りやすさが異なるため、どの丸太を引き当てるかクジ運も必要になります。
山師でなくても、1位を狙えるため各チーム重量級の選手が並びます。

 

 

第3種目は「杉の実取り競争」
男性は高さ6m、女性は高さ4mの高さまで登るスピードを競います。
山師定番の【スパイク足袋】は使用できません。
ロープを巧みに使って、スイスイ登る達人もいれば、木に掴まることさえできない人も続出!!
1チーム3人が登るタイムを競いますが、前日の雨の影響や、皮が剥げかけて滑りやすい杉の木に各選手が悪戦苦闘!!
3人全員が登れたチームが3チームしかいない結果となり、前年度優勝チームが予選敗退となる大波乱!!

 

 

決勝戦に残ったのは、
馬路保育所ウサギ組のお父さんチームで結成された「ウサギ組」。
予選1位通過ながら、決勝戦で惨敗し入賞を逃した1年前のリベンジを誓います。

追いかけるのは、当日の話題を掻っ攫った高知県林業界の未来を担う「高知県立林業大学校」の生徒で結成された「林業大学校Aチーム」。学生チーム初の優勝を狙います。

そして、毎年遠路遥々参加してくれている「とされいほく」の2チームを加えた4チーム。

 

 

決勝戦の第1種目は「木挽き達人競争」
直径約40cmの丸太の末口と元口を3人交替で切り落とすスピードを競います。
予選3種目で悲鳴を上げている体に最後の鞭を打ち、根性だけで切り進めます。
林業経験豊富な「とされいほくチーム」有利かと思われましたが、昨年のリベンジに燃える「ウサギ組」が意地の部門1位を獲得!!

 

「ウサギ組」初優勝をかけて最後の競技、10m先の目印(紙コップ)目指して木を伐り倒す「杣達人競争」が始まりました。
山師集団「とされいほくチーム」は慣れた手つきで、木の状態を見定めながら作業を進めます。
優勝のプレッシャーがかかる中、山師+山師の卵に負けない正確さを魅せた「ウサギ組」が見事初優勝!!

 

普段は、馬路村の役場、農協で働き、山師とは無縁ですが、毎年の参加でメキメキとチカラを付け、10年間優勝を分かち合ってきた「湯浅建設」「とされいほく」「エコアス馬路村」の3強の牙城を遂に崩すチームとなりました。

 

 

さて、2年ぶりの出場となった我がエコアス馬路村チーム。

2連覇を含む黄金期を支えてきたメンバーが高齢化し、大野監督+ルーキー2人を含む新鋭メンバーで挑みましたが、残念ながら予選敗退。

しかし、各自の長所も見えたので、来年は新鋭を加えたメンバーで挑み、決勝進出を目指します!!